クリスマスを振り返って(年少組)

幼稚園の生活

うさぎ(年少組) クリスマスを振り返って

クリスマスやアドベント期間の中で、子どもたちは毎日礼拝を守りながら、クリスマスの意味について知り待つ楽しさを味わっていました。
アドベント期間に入り、毎日ろうそくに火をつけて讃美歌を歌い献金をして特別な礼拝を守っていました。初めのころは、11月までと礼拝が変わったことに気付きながらも、どうして特別な礼拝をしているかやクリスマスの意味が分からず、礼拝に気が向いていない様子でした。

幼稚園でのはじめてのクリスマスがどんなものか知ることができたらいいなと、毎日の集まりで様々なクリスマスの絵本を読んでいましたが、最初は仕掛け絵本の仕掛けに興味をもって聞いていたり絵本に気持ちが向かなかったりしていました。それでも毎日読んでいくとだんだんと絵本の中での問いかけに応え、集中してお話を聞こうとするようになり、クリスマスがどんなものか子どもたち自身が理解している様子が見られるようになりました。
クリスマスの意味がだんだんと分かるようになると、礼拝の時に目を瞑ったりお祈りを自分からしてみたりする姿があり、礼拝に気持ちが向くようになっていきました。

毎日の献金も、最初は何だか分からずただ先生が献金しているところを一緒に見ていた子どもたち。毎月の誕生日会で「献金」に触れたことはあってもどうして献金するかは子どもたちの心に届いていない様子でした。毎日「今日はどんな人のために献金をしようか?」と問いかけて献金をしていると、ある日「目が見えない人もいる」と子どもたちの中から献金したい思いを伝えてくれたことがありました。また、自分だけの献金びんを作ったあとも「昨日献金した!」「寒いかもしれない人がいるから(献金した)」と伝えてくれる姿もあり、毎日献金していく中で、子どもたちのなかでの「献金」という言葉とその意味がつながってきたんだなと成長を感じた場面でした。

また、アドベントカレンダーや火が灯るろうそくが増えていき、楽しみに待つことも味わった子どもたち。最初は、ろうそくに1本火が灯ると「明日は2本?」「はやく全部つけてよ」と4本全部のろうそくに火が灯ってほしいと言っていましたが、アドベントⅠ、Ⅱを経てアドベントⅢの時期には「もうちょっとしたら4本なんだよね?!」「(こひつじノートを見て)このシールの日に4本!」と楽しみにしていました。

アドベントカレンダーの飾りも「はやく掛けたい!」「僕のはまだ?」とはやく自分の作った飾りをアドベントカレンダーに飾りたい様子でしたが、アドベントカレンダーが半分くらい飾られてきたころ「(アドベントカレンダーを掛ける)ボタンの数を数えたい」という子が出てきて、毎日アドベントカレンダーの掛かっているボタンと掛かっていないボタンをそれぞれ数えて少なくなっていることを喜んでいた子どもたち。クリスマスの前日に数が1つになるとついに明日がクリスマスということに気付きいつもに増して喜ぶ姿がありました。初めのころは待ちきれず「はやくはやく」だった子たちが、徐々に「もう少しでクリスマス」と待つことを楽しむようになり、新しい楽しさを味わうことができるようになっていました。

 礼拝堂でひつじの役になったことも、ももぐみ(年少組)の子どもたちにとっては大きな一歩。歌うことは大好きなので、初めてひつじの歌を歌った日から振り付きでやってみる子が多く、ひつじの帽子やケープも喜んで付けていました。当日のいつもとは違う雰囲気の礼拝堂で歌うことは楽しい子もドキドキする子も嫌がる子もいましたが、みんなが礼拝堂の雰囲気の中にいたこと、ひつじの歌を歌ったこと、みどりぐみ(年長組)のページェントの姿を食い入るようにじっと見ていたこと、どれも子どもたちにとって良い経験だったと思います。これまで、みどりぐみ(年長組)との関わり対して声も体も大きくて尻込みしていた子もクリスマス礼拝当日や練習を重ねるみどりぐみ(年長組)の姿を見て、「天使になりたい」「導きの星になるんだ」と思いを伝えたり、衣装を着てページェントごっこをして歌を歌ったりする子も多く、今ではみどりぐみ(年長組)に憧れをもっています。

 いろいろな新しい経験を通して、クリスマスのことを知り新たな楽しさや喜びも知り、またひとつ大きくなったようです。

                                ももぐみ担任Y

ことり(年少組) クリスマスを振り返って

ももぐみにとって初めてのクリスマス、子どもたちはクリスマスの意味を知り、いろいろな反応を見せてくれました。
アドベントⅠを迎えた日、クリスマスってどんな日?と聞くと、「サンタさんにプレゼントをもらう日!」「みんなでケーキを食べる日!」と嬉しそうに応えてくれました。
「そうだよね、クリスマスは嬉しい日だよね。でもね、クリスマスはおめでとうの日でもあるんだよ。」と言うと、「なんで?」と不思議そうな子どもたち。そこで一冊絵本を読んでみました。読み終えると「イエスさまが生まれた日なの?」「イエスさまの誕生日なの?」と興味津々。クリスマスはイエスさまがお生まれになった嬉しい日であり、おめでとうの日であること知りました。
「今日からアドベントクランツのろうそくに毎日火を灯し、ゆっくりクリスマスをみんなで待とうね」と話し、アドベント毎に火が灯るろうそくが増えていくこと、アドベントカレンダーに飾りが増えていくこと、全部の飾りがついたらクリスマスであることを伝えました。
初めは早くクリスマスになって欲しいと言っていた子どもたち。「今日はわたしの(アドベントカレンダー)かな?」「ぼくのはまだだなぁ」と自分の飾りがつけられることを待つ姿が見られました。そのうちに飾られた数を数えるようになり、たくさんついたことを喜んでいました。そしてアドベントⅢを迎える頃には、飾られていない箇所を数えるようになり、「あと〇個でクリスマスだ!」と楽しみに待つ姿が見られるようになってきました。

アドベント期間に入ってからたくさんのクリスマスの絵本を読んできました。
また、ページェントの話しをパネルシアターで知り、クラスに飾られているクリブを見ては「これがマリヤさんで~これがイエスさまだね!」「羊飼いもいるよ!」とそっと触ってみる様子がありました。絵本やクリブを通してひつじの役があることも知り、自分たちがひつじになって歌をうたうことを楽しみにしていました。

毎日の礼拝の中で献金をおささげすることも初めての経験でした。
「みんなは寒かったら上着を着たり、布団をかけて眠ったり、暖かくすることができるよね。でもね、世界には寒くても上着や布団がなくて寒いまま我慢して過ごしている人もいるんだよ。献金はね、神さまにお捧げして困っている人のために使っていただくものなんだよ。」と話すと、難しい内容でしたが集中して聞いていました。
自分の献金瓶を作り、家庭で献金をするようになると、私が話したことを自分の言葉でおうちの方に伝える姿があったようで、保護者の方から「献金をすると困っている人が困らなくなる!」と子どもが説明してくれました、という話を聞いたり、礼拝の時に子どもたちから「昨日はお菓子を3個食べたかったけど、1個はやめて献金したの」と教えてくれるようになりました。自分が捧げたものが誰かの助けになる、ということを感じ、献金の意味を知ったことが大きな経験になったと思います。