涼しい日がポツポツと出てきて、外遊びも楽しい季節になってきたなぁ、と思っていた頃、園庭に何気なく置かれたバトンを見つけました。
おっ!運動会の季節が近づいてきたか!
実は、同仁美登里幼稚園の運動会は一味違います。
いえ、運動会自体は至って普通に行われますが、その日を迎えるまでが全く異なり、子供たちが一気に成長していく大きな教育の機会となる行事です。
みどり組の子供たちも運動会を迎えるまでは、勝ち負けや競争などの経験があまりなく、自由に自分の好きな事、やりたい事に邁進してきました。お友達関係も仲良しグループから広がることが少なく、これで小学生になっても大丈夫なのだろうか、と心配になることも。
そんな時期に、運動会に皆で一緒に参加し、勝ち負けを経験することで、子供たちは驚く程成長しました。
今年のみどり組は、大きな積み木を高く積むつみつみ競争と、クラス毎に全員で走るリレー、親子騎馬戦、ダンスを行いました。
特に、リレーは、全員が走ることとなるため、今まで経験していなかった、目の前に見える勝ち負けと向き合うこととなり戸惑う子も多くいます。
この戸惑いも自身で消化して受け入れていけるよう、遊びの中に少しずつ運動会の練習を組み込んでいきます。
運動会当日を迎えるまでも、クラス毎に集まってどうやったら勝てるかを話し合ったり、一旦ふざけてみたり、走りたくない気持ちを自分で伝える(表現する)姿があったりと、勝ち負けがあるからこそ、子供たちの葛藤と、それを乗り越える大きな成長をもたらします。
運動会が終わると不思議なもので、遊ぶお友達のグループ人数が増えていたり、相手の気持ちに寄り添う事が出来るようになったりと、先生方が魔法をかけたようにクラス全体に大きな変化を感じ取れます。
そして、この運動会を通して一歩大きくなったみどり組の子供たちは、より大きな成長の機会となるページェントへと進んでいくのです。
年長組保護者K