同仁美登里文化係講演会「絵本からはじめるおうち性教育」

幼稚園の生活

1月21日、文化係講演会(後期)「絵本からはじめるおうち性教育 自分と相手を大切にする心と体を育む第一歩」を開催しました。

講師の濵田真里先生は、「Stand by women」という政治家へのハラスメントを防止する活動を行う一般社団法人を運営するほか、お茶の水女子大学博士課程後期に在籍。3児の母でもありつつ、ご自身の子育て経験から幼児期の性教育について必要性を感じ、数年前から豊島区を中心に、家庭でできる絵本を使った性教育をレクチャーする活動を行っています。

当日は40名弱の参加者が集まり、和やかな雰囲気の中で先生のお話が始まりました。

まずは、なぜ幼児期からの性教育が重要なのかについて、UNESCOなどが発表しているデータをもとに解説していただきました。

お話の中で興味深かったのが「幼児期から性教育を受けることにより、思春期以降の性交人数や、中絶件数が減り、避妊具の使用率も高まること」。
また、男性が性加害を受ける年齢に関して、「約半数が5歳から14歳」であることにも衝撃を受けました。
早くからの子どもへの性教育は、子どもが加害から身を守り性のトラブルを避けるためにもとても大切であることがレクチャーから分かりました。

先生によると、幼児期の性教育で教えるべきポイントは、主に3つ。

・境界線(バウンダリー)
・プライベートパーツ
・同意

これらについて、幼少期からやさしい言葉で親から伝えることで、自分の心と体、他者の心と体を大事にする土台が育まれるとのことです。

後半は、濵田先生が実際にご家庭で使用している絵本を見せながら、上記のトピックについて子どもと一緒に学ぶのにおすすめの絵本を紹介していただきました。

なんと25冊もの(!)絵本をスーツケースに入れて持ってきて下さった濵田先生。

ご紹介いただいた絵本は以下です。

「アイラブみー じぶんをたいせつにするえほん」
https://www.shinchosha.co.jp/book/355181

「アイラブみー うまれたことがなんですごいの?」
https://www.shinchosha.co.jp/book/355182

「アイラブみー よくわかんないけど、なんかヘン…?」
https://www.shinchosha.co.jp/book/355183

「女の子のからだえほん」
https://pie.co.jp/book/i/5612

「男の子のからだえほん」
https://pie.co.jp/book/i/5613

「だいじだいじどーこだ?」
https://x.gd/UdQ2X

「あっ!そうなんだ!性と生」
https://www.eidell.co.jp/books/?p=4529

「みんなだいじないのち 赤ちゃんはどうやって生まれるの?」
https://www.choubunsha.com/book/9784811327693.php

「わたしのはなし」
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494001521

「ぼくのはなし」
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494001514

「いえるよ!NO」
https://www.otsukishoten.co.jp/book/b596323.html

「『いや!』というよ! 性ぼうりょく・ぎゃくたいにあわない」
https://www.akaneshobo.co.jp/search/info.php?isbn=9784251040930

「わたしのからだはわたしのもの」
https://x.gd/hMbDw

「知らない大人についていかない!」
https://amzn.asia/d/hs1IFCj

「性のおはなしQ&A」
https://www.eidell.co.jp/books/?p=10914

「げっけいのはなし いのちのはなし」
https://miraipub.jp/books/11060/

「子どもを守る言葉『同意』って何?」
https://www.shueisha.co.jp/books/items/contents.html?isbn=978-4-08-333166-4

「子どもを一生守る「からだ・こころ・権利」の話」
https://www.seishun.co.jp/book/24167/

「おまもりえほん こどもぼうはんルールブック」
https://www.nihontosho.co.jp/book/b612358.html

「はじめにきいてね、こちょこちょモンキー! 同意と境界はじめの1歩」
https://jidosho.nikkyohan.com/search/info.php?isbn=9784864122009

「赤ちゃんがうまれるまで」
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494018673

「とにかくさけんでにげるんだ わるい人から身を守る本」
https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b190776.html

「おちんちんのえほん」
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/2680001.html

また、絵本だけでなく、中学生以上の子供や大人が性教育について学ぶのに役に立つ本もシェアいただきました。

「性の世界の歩き方」
https://bookpub.jiji.com/book/b622629.html

「CHOICE! 自分で選びとるための「性」の知識」
https://www.eastpress.co.jp/goods/detail/9784781619378

また、絵本の紹介から派生して、濵田先生はNHKの人気アニメ「あいらぶみー」の「よくわからないけど、なんかヘン…?」という回をご紹介くださりました。

お友だちに体をさわられたみーは、なんだかイヤなきもちになるのですが、それをみーのパパは「心のアラーム」と呼び「心のアラームは人それぞれ違う。何がNoで何がYesかを教え、自分を大切にしている証拠。心のアラームが鳴った時は自分の感覚を信じて人に話して良いんだよ」と伝えます。

「心のアラーム」の回は、YouTubeでも日本ユニセフ協会のチャンネルでショートバージョンを観覧できます。

また、先生は性教育について大人が学ぶために役に立つさまざまなウェブサイトなども共有してくださいました。

共有されたURLは以下です。

・UNESCO 国際セクシュアリティ教育ガイダンス
https://unesdoc.unesco.org/ark:/48223/pf0000374167

・AMAZE 性教育動画
https://pilcon.org/activities/amaze

・生命(いのち)の安全教育(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/danjo/anzen/index.html

・日本の性教育について
https://archives.knb.ne.jp/bangumi/news/article_detail.html?sid=8515&date=20220902

・命育(性教育ポータルサイト)
https://meiiku.com/

大人が性教育を学ぶことは、親である私たち自身が自分の心と体を大事にすることでもあります。

「自分を愛せずにどうやって他人を愛せるの?」というル・ポールの言葉が頭をよぎりつつ、包括的性教育を今の子どもたちのようには受けてこなかった世代である私たち大人が、まず自分の性について学び、心と体を大切にすることが、子どもたちが自分の心と体を大切にできるようになる第一歩であると改めて感じました。

参加者からのコメント

・参加者同士で話す時間が設けられたことで、テーマについてより深く考えるきっかけになりました。それぞれのご家庭のお話を聞いたり、我が家の気になる点をあらためて言葉にして話すことで、一層自分ごととして捉えることができたように感じます。

・性教育というと尻込みしてしまっていましたが、まずは自分がどう感じるか、相手がどう感じるかを大切にするんだよというところから始めていきたいです。自分がいかに性に関する話題をタブー視していたか、まだこの子には早いと決めつけていたかも実感しました。

・どのようにはじめの一歩を踏み出したらよいか、いずれは自分で調べて…と思っていた内容だったので、とても助かりました。しかも、濵田先生の具体的なお話が多かったので、とても分かりやすく、沢山のおすすめ絵本もご紹介頂き、出席できて本当に良かったと思いました。文化係の皆様もこのようなテーマを選び、素敵な講師の先生を呼んでいただき感謝しています。ありがとうございました!

質問コーナーでは会場から笑いも起こり、和やかに会は終わりました。

濵田先生、参加して下さったみなさま、ありがとうございました。

(年少組保護者 P.N 母のはしくれ)