年長組 夕涼み会

おしらせ/幼稚園の生活

夕涼み会

 6月に入ると夕涼み会の準備が始まりました。最初に、みんなが年中組のときに、夕方に来てお買い物したの覚えてる?と聞くとほとんどの子が覚えていて「宝石を貰った!」「キラキラのうちわを作った!」と教えてくれて「今度はみんながお店屋さんをするよ」と伝えるとやったー!と大喜びでした。

 おかし屋さん、ジュース屋さん、うちわ屋さん、手作り品屋さん、ゲームコーナーの5つの中から一人ひとり自分のやりたいお店を選び、係が決まりました。

 まず最初に話し合いを始めたのは、手作り品屋さん。アクセサリーとおもちゃの何を作るかを1つずつ決めました。いろいろな意見が出た後、どのようにして決めるのかも子どもたちが話し合い、じゃんけんや鬼きめ、あみだくじなどの中から、鬼きめで最後に残った人が決めることになりました。アクセサリーではビーズのネックレス、おもちゃではロケットランチャーに決まりました。工程が多かったり細かな作業だったりしましたが、クラス全員で協力してい作っていました。おもちゃ・アクセサリーと決めることが多かった手作り品屋さんの子どもたちでしたが、最後まで頑張って話し合っていました。

 うちわ屋さんは、うちわを作ってくれる年中組にうちわづくりのお願いに行ったり、当日の開会や閉会のアナウンスの練習をしたりして準備しました。年中組のときにみんなもうちわ作ったよね、今回もお願いしに行きましょう、と集まりで伝え、うちわ屋さんの4人だけで行くと、緊張した様子の子どもたちでしたが、お願いしたうちわが完成したよ、と年中組の子たちが届けてくれたときには、誇らしそうな表情でうちわを受け取っていました。当日のアナウンスの練習では、話す言葉を話し合って決め、自分のところを練習していました。いつもはみんなの前で何かをすることが好きではないAちゃんも堂々と練習して夕涼み会当日も立派にアナウンスしており、また一つ成長を感じました。

 おかし屋さんは、4種類のお菓子をラッピングをしました。おかし屋さん8人で、170人分のお菓子をラッピングするのは大変でしたが、1つ1つ丁寧に袋に入れていました。出来上がった後に確認していくと、本来1つしか入っていないはずのマシュマロが2つ入っている袋が何個か見つかり、どうしようか、と声を掛けると、「わたしたちが確認する!」とBちゃん。一つ一つ確認する作業も大変でしたが、最後まで根気強く行ってくれました。

 ジュース屋さんは、近くのお店にパックジュースを買いに行きました。初めてのジュース屋さんのお仕事を楽しみにしている子が多く、行きはルンルンだった子どもたち。お店に入ってお金を店員さんに渡すところまでは楽しそうだったのですが、1人で18人分のパックジュースを持ってみると、あまりの重さにびっくりの子どもたち。最初は「持てないよ」「重すぎる」と言っていましたが、肩から掛けたり両手で鞄を抱えたりして暑い中汗だくだくになりながらも頑張って運びました。帰り道で3回休憩し、体操をしたりお茶を飲んだりしながらも、少しずつ幼稚園が見えてきて元気を取り戻し、最後まで子どもたちだけで運びました。帰ってきて園長先生に褒められたり、職員室で涼んだりと嬉しそうな子どもたち。Rちゃんは会う先生に「こんなに重かったんだよ」と自慢げに伝える姿もありました。時間にすると1時間くらいの準備でしたが、心に残った時間だったのではないかと思います。

 ゲームコーナーは、何のゲームにするかの話し合いから準備、ルールやお約束、景品なども全部子どもたちだけで話し合って決めました。ゲームコーナー係の子たちは人数が多いこともあって全員が揃うまでに時間がかかり話し合いが進まないこともありましたが、色々な意見を持っている子が多く、何のゲームにするかの話し合いでは、魚釣り、宇宙を探すゲーム、水鉄砲、射的、的当て、ボーリングなど様々な意見が出ました。決め方をどうするかの話し合いで、「多数決」という新しい言葉が気に入ったようで「じゃあ何で決めようか」と尋ねると、「多数決!」の声がたくさんでした。話し合いを重ね、水鉄砲の射的に決まりました。試行錯誤して的を作り、ルールやお約束もみんなで話し合い、紙に書くときもどこを書くかを話し合って決めました。どの係よりも話し合いに時間がかかったゲームコーナー係でしたが、その分、達成感も感じている子どもたちでした。

 6月いっぱい準備してきた夕涼み会、当日は雨でしたが、お店屋さんを頑張ったりお買い物をしたり楽しんでおり、準備中も話し合い、自分の意見を言葉で伝えること、相手の思いを聞くこと、みんなが納得する案を考えることなど、いろいろな経験が重ねられ、1人ひとりが成長できた夕涼み会でした。

みどりぐみ担任Y