春を彩るチューリップ

おしらせ/幼稚園の生活

新年度、園庭のビオトープ前に色鮮やかに咲き誇るチューリップ

もも組の入園、き組、みどり組への進級、心新たに門をくぐる子供達を祝うように4月の初旬に咲き誇っていました。

実はこのチューリップ、毎年子供たちが前年度の秋頃に一人一つ、球根を植えているらしいのです。目印のチーム名が書かれた割り箸の挿してあるプランターに、来年度、花が咲く頃のことを思いながら一人一人球根を植えていきます。

みどり組はその頃は卒園、ランドセルの一年生です。沢山の幼稚園での思い出を胸に、大好きな友達や先生と別れ、寂しいけれど、ついに憧れの小学生、楽しみでもある。我が家の長男も「さよならぼくたちのようちえん」を口ずさみながら、不安と期待を抱えた複雑な心境でおりました。

そんな3月の終わり頃、

卒園式を終えて、最後のクラブの日の朝、自分が植えたチューリップの花が開いているのを見つけた長男、

「あ!これ俺の植えたチューリップ!可愛いなピンクだったんだ!よく出てきたな!お前!頑張って咲いたな!妹をよろしくな!」

そう言い切った表情は清々しく、小学生になるんだという自信に満ち溢れていました。

入園の頃には、自分はいないけれど、

後をよろしくと

こうして次の学年、次の学年へと、

思いが引き継がれていくのだなとジーンと来てしまいました。

そして妹は4月からもも組として入園。

まだまだ不安でいっぱいで、毎日今日は幼稚園お休み?今日は行かなくていいの?と言いながら頑張って登園しておりますが、登園すると咲いているチューリップを見て、集まりの時にみんなで歌うチューリップの歌を口ずさみながら少し元気をもらっているようです。

みんな最初はもも組でした。

チューリップを植えた今の一年生も、ちゃんともも組でした。幼稚園がなくなればいい!と登園の時に神社に祈ってみたり、大泣きで先生に抱っこにおんぶに沢山担がれて、何度も園長先生にお母さんに迎えに来てって電話してください!と頼みにいき、そうこうしながらも少しずつ、面白そうなことをしている先輩たちを横目で見て、楽しみ方を知っていったんだと思います。

そんな寂しい気持ちも、不安な気持ちも、遊びで無理に紛らわすのではなくて、しっかりと受け止めてもらった経験が、安心して次のステージに進む力になる、

不安があったけど、大丈夫になった経験が、次に不安を抱えた時に、力を作るんだと思います。

新生活、ついつい、そろそろ支度したほうがいいんじゃないの?まだご飯食べてるの?いつまで裸で遊んでるの今着替えしてたんじゃないの?と口を出してしまいますし、いきたくないと言う言葉に親も不安になる時もありますが、

きっとこれもいつかの力になると信じて、チューリップのように笑顔で行ってらっしゃいを言えるように日々頑張りたいと思います。

ブログ係 K