年少の1年を振り返って

おしらせ/幼稚園の生活

木の芽雨の降る中、本年度最後の保護者会が開かれました。
これまで主に行事が紹介されてきた本ブログですが、四月に入園されるお子さまをお持ちの方も読んでくださっているかも知れませんので(一年前の我が家がそうでした)、年少クラスでの一年間、園での子どもの様子をどのように知ることができたか、お話ししたいと思います。

まず、折々の保護者会では、温かみのある玩具や子どもたちの工作物が並ぶ教室で、先生を囲みます。
先生がクラス全体の動向や成長ぶりをエピソードを交えてお話しくださり、保護者からの質問にも丁寧に答えてくださいます。
今回は、担任の先生から、一年を通じて子どもたちが出来るようになったことについてご報告があり、その上で年中クラスに向けての準備や子どもへの接し方についてご助言を頂きました。
保護者が一言ずつ挨拶をする機会も設けていただきましたが、皆さん一様に、子どもが先生を大好きなこと、お友だちや環境に恵まれて園生活を送れていることへの感謝を口にされていたのが印象に残りました。
我が家の場合は、息子が日々の変化や母子分離に対して不安が大きく、毎日楽しく登園という訳ではなかったのですが、だからこそ大好きな先生やお友だちにとても助けていただいたと、お伝えすることができました。

そして、毎月発行される「園だより」を、子どもと一緒に読むのも楽しみです。
内容は、園長先生の示唆に富んだお話、行事についての説明、お誕生月の子の紹介、そして担任の先生方が趣向を凝らしてくださる「学年だより」など。
三月の園だよりには、この時季に幼稚園のビオトープで卵を産むカエルの様子から、ビオトープの歴史、更に子どもたちが命を愛おしむ経験を重ねていけるようにとの願いを、園長先生が綴られていました。
年少クラスの学年だよりには、子どもたちがブロック遊びの際にお友だちを気に掛け合う姿や、集中してハサミを使いながら節分の豆入れを作る様子、年長さんとの細川庭園へのお散歩をドキドキしつつも楽しんだこと、園庭の水まきを見た子の「水の花火みたいだね」との感性豊かなつぶやきなどが、愛らしいイラストを添えて紹介されていました。
他の学年のお便りも一緒に綴じてくださっているので、お兄さんお姉さんの立派な様子に、我が子の今後の成長に思いを馳せることも。
我が家ではバックナンバーも大切に取ってあります。

掲示板や下駄箱付近には、日々の園生活の写真が飾られており、生き生きとした子どもたちの姿を見ることができます。
入園当時、私と一緒にいると背中に隠れがちな息子が、満面の笑みでお友だちと三輪車に乗っている写真を見た時は、嬉しい驚きでした。
以来、送迎の折に新しい写真を見るのが楽しみとなっており、我が子はもちろんのこと、お友だちの笑顔や意外な一面を発見した時も嬉しいものです。

幼稚園や先生方のことが大好きであっても、時には気持ちの揺れやお友だちとのいさかいをきっかけに、乗り越えなくてはならない山を迎えることも……。
親としては干渉しすぎずに見守ろうと思う半面、不安で胸がいっぱいになる日もありました。

年に数回行われる個人面談は、先生と一対一でお話しできる貴重な機会です。
希望者のみの回もありますが、心配ごとの多かった我が家は、毎回面談をしていただきました。
先生は息子の良い面もそうでない面も真摯にお話しくださり、寄り添いながら声掛けの方法などを共に考えてくださいました。

また、トラブルを避けようと先回りしすぎるのではなく、ある程度トラブルも経験した上で子どもたちが学びを得てゆくことの大切さ、そして必要な時は先生方が間に入り導いてくださっている様子を伺い、私にとっても大事な学びとなるひとときでした。

いつでも先生に個人的なご相談ができるすべとしては、「れんらくちょう」があります。
私が実際に使わせていただいたのは数回ですが、いつもお守り代わりの存在です。
ある出来事をきっかけに息子が登園渋りを起こした際、書くかどうか迷いに迷い、ご相談ごとを書いて先生にお渡ししたところ、「どんな小さなことでもまたご相談くださいね」とお返しくださり、温かいお返事が綴られていました。
その時のお言葉は、今もずっと支えになっています。

初めての園生活、楽しみだけでなく不安も覚えながらのご入園かも知れませんが、美登里幼稚園で神さまと先生方に守られながら、お子さまがすくすくと成長されてゆきますことを、心よりお祈りしております。

広報係M