つぼみ組の赤ちゃんを迎えて

保育園の生活

 毎年秋の深まりの頃、つぼみ組2歳児に赤ちゃん人形がやってきます。
ひとり遊びからお友だちを感じ、自己主張を繰り返していきながら、相手の思いに少しずつ気づき出すこの頃、お世話あそびが盛んになっていきます。
 担任の先生たちは、愛玩のぬいぐるみから赤ちゃん人形のお世話を通して育まれていく心の成長を大切に捉えていきます。

 当日、お誕生日カードと壁の自分たちの誕生日列車に赤ちゃんも乗っている写真に気づき、「だれなの?」と子どもたち。「あのね、つぼみ組さんに赤ちゃんが来てくれてね。今日は1歳のお誕生日なの。」 先生たちが赤ちゃん人形を抱っこして現れるとどの子どもも嬉しそうな表情で迎えていました。

 小さなろうそくを灯し、祈り、お誕生日のお祝いをしました。その後、抱っこしたいと子どもたち。皆、神妙な面持ちで力が入りすぎながらも抱いていました。赤ちゃん人形に対しての子どもたちのまなざしは、どの子どもも本当に温かく、日頃から神様やお家の方、周りの人たちに大切にされているからこそ芽生える心だと感じました。

 翌日からは、ベッドに寝ていると、「泣いているね」「ミルクあげよう、おむつ替えよう」
と大忙しのつぼみ組さん。おままごとでは、「ご飯作るから待っていてね。」と張り切っていました。
イメージを分かち合い、見立てながら、少しずつ自分の思いを伝えていきます。保育者も一緒に遊んでいくことで、あそびがどんどん広がっていく事でしょう。

 赤ちゃん人形の名前は、「りくさん」「えなさん」「あおさん」さんです。名前の由来は卒園式で今年もご披露致します。