同仁130年の信念
1890年-2020年
私たちの幼稚園・保育園が依って立つ同仁キリスト教会は、1890年(明治23年)に、アメリカ人宣教師による日本宣教と社会活動から始まりました。この130年という、凡そ5世代に亘る長い年月において、社会も人々の思いも生活様式も大きく変化しましたが、幼児教育・保育に対する私たちの基本精神は変わらず、キリスト教精神に貫かれています。
それは、私たちが神様に生かされていること、私たちは他の人たちとの共存でしか生きられないということであり、それが「同仁」という言葉に込められています。この思いによって乳幼児を受け入れ、ともに成長したいと願い、「同仁美登里幼稚園」と「同仁美登里保育園」を運営しています。
2018年に110年を祝った「同仁美登里幼稚園」と、開園後まだ十数年ではありますが「同仁美登里保育園」は、地域の皆さまに支えられて今日を迎えています。
幼稚園・保育園の運営主体は、現在では学校法人に移管されていますが、精神的には130年の歴史において、変わることなく一貫してキリスト教価値観に基づいています。
社会の枠組みにおいては、私たちの教育・保育は「事業」とされていますが、私たちは社会における「活動」だと考えています。それこそが、「同仁」を標榜する学園の存在意義なのです。
アメリカの神学者ニーバーによる祈り、「神よ、私たちが変えることの出来ないことを受け入れる心、変えるべきことを行う勇気、それを見分ける知恵を与えて下さい」という言葉に、「変えてはならないことを堅持する信念」を加えたいと思います。
私たちが自分たちの力だけで何でも出来ると過信するのではなく、神を信じる人間としての謙虚さと、信じる価値を伝え続けること、それが、長い歴史を歩んできた私たち同仁コミュニティのミッションであり、これからもその不変の価値を教育・保育の根本に据えて参ります。
理事長 石橋克己